ニュース
ファミマ「涙目シール」全国展開へ 「思わず助けたくなる」声受け(2/2 ページ)
ファミマは3月11日から、「値下げシール」のデザインを順次切り替える。新しい値下げシールは、涙目の表情をしたおむすび型のキャラクターが特徴。全国への拡大後は、年間で約3000トンの食品ロス削減につながる見込みだ。
消費期限の延長、どう実現?
あわせて、おむすびや弁当、すしといった米飯商品約70品目で消費期限を延長する。ファミリーマートでは米飯商品の品質向上を図るべく、以前から全国の工場で、炊飯用機械の入れ替えや水量・火力の調整など製造工程を見直してきた。一方で、「品質の改善に伴い、消費期限をどこまで延長できるか」という点は、これまで検証できていなかったという。
今回の延長にあたっては、こうした改善をしてきた各工場の米飯商品について、半年にわたり品質を検証。その結果、米飯商品に特有の「時間が経過するとお米が硬くなってしまう」課題をクリアできると判断したことから、2時間の消費期限延長に踏み切ったという。涙目シールへの切り替えによる効果と合わせて、食品ロスのさらなる削減を図りたい考えだ。
コンビニ各社や食品メーカーでは、食品ロス・購買機会ロスを削減する目的から、消費期限や賞味期限を見直す動きが広がっている。セブン-イレブンは2024年3月から、「手巻おにぎり」5品の消費期限を平均8時間延長。ローソンは2024年7月から、同じく「手巻おにぎり」5品の消費期限を6時間延長した。農林水産省は食品事業者に対し、商品の賞味期限の延長を呼びかけており、今後も同様の動きが続くか注目される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
セブン、「手巻おにぎり」の消費期限を拡大 定番の5アイテムからスタート 食品ロス削減も
セブン‐イレブン・ジャパンは、「手巻おにぎり」5アイテムの消費期限を延長するローソン、おにぎり5商品の消費期限を6時間延長 原材料や衛生管理の徹底で実現
「熟成紅鮭」など5品が対象で、5商品でおにぎり販売数の約3割を占める。食品ロス削減につながるおせち!? コンビニ大手「もったいない」精神から生まれた商品の数々
食品ロス削減に対する関心が高まっている。コンビニ大手各社では、「もったいない」精神を感じさせる商品開発を進めている。どんな開発ストーリーがあるのか。ローソン、未利用食品を支援が必要な家庭に配布 食品ロス削減の一環
ローソンは9月1日から、物流センターで店舗への納品期限を迎えてしまった商品などの未利用食品を、支援が必要な家庭に配布する取り組みを実施する。食品ロスを削減しながら、子どもの貧困などの社会的課題解決へ寄与する狙い。