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1億円売れた衣類スチーマー ヒットの秘訣は「吸い付く」:テストマーケティングから見るプロダクトの近未来(1/2 ページ)
応援購入サイトMakuakeで1億円以上売れた「吸着式」の衣類スチーマーとは?
「テストマーケティングから見るプロダクトの近未来
企業の新商品・サービスの挑戦を支援するプラットフォーム、Makuake。ここでは日夜、新たなコンセプトを持った商品が企画され、ユーザーの厳しい目にさらされている。多くの支持を集めた商品にはどのような特徴があるのか。本連載では既に終了したプロジェクトを振り返り、成功の要因からプロダクト開発の近未来を探る。
新生活の季節がやってきました。新社会人にとってはワイシャツを着る機会も増えるなか、大変なのが日々のアイロンがけです。こうした悩みに、新商品開発のヒントは眠っています。
ここ10年ほどで家電市場で増えた衣類スチーマー。アイロン台に置いてアイロンをかける手間が省ける商品としてすっかり市民権を得ました。一方で意外とシワが取りきれず、結局アイロン台を使ったり、手で引っ張ってシワ解消をしたりと、手軽なものの機能としては十分ではない点もあります。
そんな中、応援購入サイトMakuakeで1億円以上売れた「吸着式」の衣類スチーマーがあります。
著者プロフィール:朝倉亮
株式会社マクアケ キュレーション局 キュレーター
鳥取県出身。それぞれ100年以上続く木工所と農業関連の企業を営む両親の元で生まれる。株式会社マクアケ入社後、キュレーターとして数多くのプロジェクトに携わる。
2021年10月より中四国拠点の責任者として、主に中四国地域のプロジェクトサポートを行う。
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