「韓国コスメ市場」にファミマも仲間入り、発売2週間でどんな結果が出た?(2/4 ページ)
ローソン、セブン-イレブンに続き、ついにファミリーマートも「韓国コスメ」に本格参入した。若年女性に絶大な人気を誇るコスメブランド「hince(ヒンス)」と手を組み、新ブランド「hana by hince(ハナバイヒンス)」を投入。発売2週間後の反響を取材した。
「ヒンス」とタッグを組んだ狙い
ファミマが協業する「ヒンス」とは、どんなブランドなのか。2019年に韓国で誕生し、使う人の“個性”や“本来の美しさ”を引き出すことを目指している。絶妙なニュアンスカラーを得意とし、「アンニュイな雰囲気」「大人っぽい透明感がある」などと語られることが多い。
日本でも2019年からオンラインで発売され、2022年11月に日本初の直営店を東京・新宿にオープン。SNSを中心に関心を集め、美容雑誌がこぞって取り上げる人気ブランドになった。2023年には、ヒンスの運営会社が韓国大手の日用品メーカー「LG生活健康」に約47億円で買収されている。
ファミマでは、2022年秋頃から韓国コスメの構想を開始。さまざまなブランドを探るなかで、ヒンスに目をつけた。「SNSの強さや高品質がコラボの決め手だった」と上村氏。
「当社の狙いは、化粧品カテゴリーを拡張して10〜20代の若年女性の顧客獲得につなげること。ヒンスのボリューム層は25〜35歳とやや年齢層が上ですが、タッグを組んで新規顧客層に向けた新ブランドを開発することにしました」(上村氏)
ファミマでは、20〜30代向けとして、ナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「Cosme Kitchen(コスメキッチン)」と協業したスキンケアブランド「Mitea ORGANIC(ミティア オーガニック)」を2022年10月から展開。2000円以下に価格を抑えつつ質にこだわり、販路を限定することでリピーターを増やすことに成功。昨対比2ケタ成長で推移している。
40代以上向けには、カネボウ化粧品「media(メディア)」を2016年から展開。こちらも順調で、特にアイブロウペンシルやアイライナーは幅広い年代で売れているそうだ。
10〜30代向けのコスメでは、以前にプチプラの「sopo(ソポ)」を展開していたが、2024年9月で販売終了。その空いた枠にハナバイヒンスを投入し、若年女性の獲得を目指すわけだ。
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