「おにぎりブーム」どこまで続く? コメダ・象印・3COINSが飛び込む“具だくさん”の世界(3/5 ページ)
数年前から続く「おにぎりブーム」。大手企業が続々と参入するなか、2025年2月にはコメダHDが新業態「おむすび 米屋の太郎」をオープンした。1号店の「新宿センタービル店」を取材したところ……。
おかげ庵で「おむすび」を食べてみた
米屋の太郎は、2月22日に「新宿センタービル」、2月26日に川口市の商業施設「樹モール」、2月28日に大宮駅東口近くの商業施設「大宮門街」に、それぞれ店舗をオープンした。
大宮東口店はテークアウトのみ、樹モール店はイートインも可能だ。新宿センタービル店はおかげ庵を併設しており、おかげ庵のイートインで一部のおにぎりを食べられるようにした。
オープンして1カ月ほど経過した4月初旬の平日午後1時頃に新宿センタービル店を訪れたところ、オープン当初の混雑が緩和されたのか、お客は1〜2人ほど。その場で注文して数分で商品を受け取れた。モバイルオーダーを使えば、さらに待ち時間が減らせそうだ。
併設するおかげ庵にも立ち寄ってみると、店内利用率は3〜4割と空いていた。両店がオープンして10日後のタイミングでコメダに取材を打診した際は、「来店客数が非常に多いため、安定した店舗運営を優先する目的で新規の露出を見送っている」との回答だったが、徐々に落ち着き始めたのかもしれない。
おかげ庵で、日替わりおむすび2個ときしめん(ハーフサイズ)のセット商品を注文して、おにぎりを食べてみた。サイズ感はコンビニのおにぎり(約100〜120グラム)よりやや大きめな印象で、ご飯の旨みやふんわり感とたっぷりの具材が特徴的だった。
これは筆者の感想だが、人気店「ぼんご」のおにぎりを連想させる味わい。ぼんごほど具材の味の濃さやインパクトはないまでも、割としっかりした味付けだった。テークアウトした名古屋おむすびの天むすも、エビのプリッとした食感やダシの旨みなど本格的な仕上がりだった。価格は決して安くはないが、口コミを見る限り、味の満足度は高いようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
大塚「おにぎり ぼんご」はなぜ人気なのか 休日は6時間待ち
JR大塚駅の北口から徒歩2分、老若男女から熱烈な支持を得る、おにぎり専門店「ぼんご」。平日は2時間以上、土曜や祝日は6時間ほどの待ち時間が発生する。何が人々をここまで魅了するのか。
おにぎりの「ぼんご」が認めた「こんが」1日2500個を販売、それでも「なかなか儲からない」理由は?
「おにぎりブーム」の火付け役と言われる大塚の「おにぎりぼんご」。同店が唯一、ぼんご直伝として出店を認めたのが「おにぎり こんが」だ。羽田空港の店舗では、ぼんごよりも多い1日2000〜2500個を販売する。どのように人気を獲得してきたのか。
なぜコナズ珈琲は3時間待ちでも人気なのか? “店づくり”の秘密に迫る
「いちばん近いハワイ」をコンセプトに掲げるハワイアン カフェ・レストラン「コナズ珈琲」の快進撃が続いている。全国に45店舗を構え、どの店も待ち時間が出る人気ぶり。好調の理由は……。
“ヌン活”ブームはどこまで続く? 単価6000円でも予約殺到の理由
2022年に流行語大賞にノミネートされた「ヌン活」。以前よりも各社のアフタヌーンティープランは充実し、予約が取りづらくなっているようだ。単価6000円以上と高額にもかかわらず、なぜブームが長く続いているのか。


