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資さんうどんは“一周回って新しい”――? 「ファミレス縮小時代」に、すかいらーくが活路を見出したワケ:小売・流通アナリストに聞く(2/3 ページ)
全国展開に乗り出した、北九州発のうどんチェーン「資さんうどん」。ファミレス市場が停滞する中、250億円で買収したすかいらーくはなぜ、資さんうどんに期待を託したのか。
「一周回った」新しさ?
こうした中で、すかいらーくHDはなぜ、資さんうどんに注目したのか。中井氏は資さんうどんの独自性を「うどんファミレス」という言葉で表現する。
「資さんうどんは、丸亀製麺と全く同じ土俵にいるわけではない。資さんうどんは昔ながらのうどん・そば店のように、和食の総合店的な要素があるのです」
丸亀製麺やはなまるうどんが「うどん特化型」なのに対し、資さんうどんは丼物や天ぷらなどもそろえ、より幅広いメニューを展開している。一見すると「専門化」という時代の流れに逆行しているようにも思えるが、中井氏は資さんうどんの場合、これが強みになっていると指摘する。
「基本的にうどんしかない丸亀製麺は、ランチに比べるとディナーでの利用が少ない。一方、資さんうどんはご飯ものもあるため、ファミリーのディナー需要も取り込めるほか、おでんや天ぷらで飲む人もいる。昔はこうした役割をうどん・そばの個人店が担っていましたが、特に郊外ではそうしたお店が減ってしまいました」
「年配の世代には懐かしく、若い世代には一周回って新しい」――個人経営の店舗が減少する中、そうしたスタイルのうどん屋を、ロードサイドで体験できること。こうした価値提案が資さんうどんの強みだと中井氏は見ている。
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