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パナソニックが開発した「ととのう風」 サウナ施設で自然の風を再現する理由(1/5 ページ)

パナソニックグループの空質空調社は、自然の風を再現した「ととのう風」を作り出す気流デバイスを開発した。温泉施設やサウナで実証実験を始めているが、「ととのう風」とはどんな風なのか。

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 パナソニックグループの空質空調社(東京都港区)は、乱れの少ない自然のゆらぎを再現した「風」を人工的に作り出す気流デバイスを開発した。2024年8月から都市型サウナ「HUBHUB御徒町」、9月から「大磯プリンスホテル」の温泉・スパ施設にて、同デバイスの実証実験を行っている。


HUBHUB御徒町の休憩スペース。上部にある「複数の木目板」が気流デバイスだ(パナソニック 空質空調社提供、以下同)

天井裏に置いたファンで風を送り、デバイスの細長い切り込みから風が出る

 サウナ、水風呂、外気浴(休憩)を繰り返すことで「ととのう」感覚を得られると言われる。だが、都市部のサウナでは、スペースの都合で自然な風に触れる外気浴が難しいという課題がある。

 そこで、屋内の休憩スペースに気流デバイスを設置して、「ととのう体験」を生み出せないかと考えたわけだ。空質空調社では、この人工的な気流を「ととのう風」と名付けて各所で展開している。


取材に対応したパナソニック 空質空調社の小田一平氏(左)と鈴木慶太氏

 「ととのう風」は、どのように作られるのか。実証実験の結果から、どんなことが分かってきたのか。空質空調社 コーポレートコミュニケーション部 広報課 課長 寺嶋秀市氏、クリエイティブセンター ビジネスデザイン課 シニアデザイナー 鈴木慶太氏、同クリエイティブ・ディレクター 小田一平氏に取材した。

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