2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

ペアーズは“運命”を届けられるのか 韓国で仕掛ける出会いの再定義(3/4 ページ)

マッチングアプリ「ペアーズ」を運営するエウレカが韓国に本格進出した。国内で高いシェアを誇るペアーズは、新機能「本音マッチ」や女性向け新プラン「安心便利パック」が好評で、オフラインイベントにも注力する。同社の新戦略を山本竜馬社長に聞いた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

オフラインイベントにも注力するワケ

 新戦略では、オンライン上のマッチングだけでなく、オフラインの取り組みにも注力している。山本社長は「マッチングアプリの限界を超えていくために必要な施策だ」と説明した。

 「マッチングアプリは、容姿とプロフィールが魅力的な方にとっては最高のプロダクトです。望む相手と効率的に出会うことができますから。一方で、そうでない方にとっては何の価値も生み出しません。ここにマッチングアプリの限界があります」

 どれだけユーザーがいても、会いたい相手とマッチングできているのは一部であり、得たい結果を得られない人が実は大量にいる。“強者”と“弱者”の格差は明白で、これがマッチングアプリの難しさだという。


カラオケまねきねこと協業した「カラオケ好きのマッチングイベント」は、大盛り上がりだったという

 その限界を超える施策の一つが、オフラインの出会いの強化だ。2024年夏頃からオフラインイベントを開催したところ、好評を得ているという。例えば、「カラオケ まねきねこ」と協業した「20代限定のカラオケ好きのマッチングイベント」では、定員40人に対して1000人以上の応募があった。

 「想像以上に反響が大きかったです。大人数でのカラオケは抵抗があるのではないかと思いましたが、現場の動画を見ると多くの方がノリノリで楽しんでいました」


オフラインの強化で、アプリで提供できる「出会い体験」の選択肢を広げたい意向だ(筆者撮影)

 その他にも、博多のレストランや商業施設の「ルクア大阪」と協業してイベントを実施したところ、多くの参加者が集まった。参加者層については、「明確ではないが、オンライン上ではマッチングしづらい人も参加しているようだ」と山本社長は話した。

 2025年4月には、カラオケ まねきねこと業務提携契約を結んだ。オフラインイベントを定期化し、対象店舗を全国主要都市に拡大するなどして新規顧客の獲得や利用促進につなげていく。

 この6月には、婚活パーティー・街コン情報サイト「オミカレ」を運営するオミカレ社(東京都渋谷区)とも協業提携契約を締結。両社のアプリやWebサイトにおける相互送客やトライアル特典、ポイント進呈などのインセンティブ施策を展開予定だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る