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「ヨーカドーのポッポ」はまだ生きている――“昭和の軽食処”のさりげない進化(5/6 ページ)

ピーク時の145店舗から24店舗に縮小したフードチェーン「ポッポ」だが、実は着実に売り上げを伸ばしている。その戦略に迫った。

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手作り感を重視する理由は?

 ポッポのもう1つの特徴は「手作り感」にある。たこ焼きは注文後に焼き、今川焼きは温かい状態で提供する。2024年に販売した安納芋を使った今川焼きでは、スライス済みの芋ではなく、芋そのものを仕入れて店内でカットした。

 「本来ならスライスされた輪切りの芋を仕入れるのですが、店舗で調理した方が鮮度も食感も良いんです」(渡辺氏)

 ファストフードでありながら、品質も追求するために「手作り感」を大切にしているのだという。


「たこ焼き」ソース(セブン&アイ・ホールディングス提供)

 この複雑な調理のオペレーションを支えるのが、動画マニュアルだ。2023年に導入された動画は、英語や中国語、ベトナム語にも対応し、増加する外国人従業員の教育に役立っている。池田店長もその効果を実感している。

 「言葉の壁を越えるのは難しく、最初の頃は身振り手振りで何とか教えていました。動画ができてからは、それを見て大枠のイメージをつかんでもらい、細部を私たちが教えるという形になりました」

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