インタビュー
「若者の酒離れ」に風穴 サントリー“最古の工場”65億円で刷新、世界一目指す「ジン戦略」の勝算は(1/4 ページ)
ジン市場が5倍に成長する中、サントリーが「ROKU」で世界2位に浮上。大阪工場に55億円を投じ、若者の心をつかむ“次の一手”とは。
近年、プレミアムウイスキーや日本ワインなど多角的な戦略を推し進めているサントリーが、新たに「ジン」市場の開拓も進めている。2017年にジャパニーズクラフトジンと銘打ち「ROKU<六>」を発売。2020年に「翠(SUI)」も発売しており、近年は缶入りの商品も好調だ。
サントリーの洋酒といえばウイスキーという印象を持つ読者も多いはずだ。1929年に発売した「サントリーウイスキー 白札」は、同社によると「日本初の本格ウイスキー」。これを皮切りに脈々とウイスキー作りに取り組み、「山崎」「白州」など、日本を代表するウイスキーブランドをいくつも手掛ける。
一方で、実はジンにも長らく取り組んできた。1936年に「ヘルメスドライジン」を発売し、以降も「サントリードライジン」「ドライジンエクストラ」「サントリーアイスジン」といった商品を手掛けている。
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