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「絶好調なのに株価急落」 DeNAがあえて冷や水を浴びせた理由(1/3 ページ)
世界的ヒット「ポケポケ」で大幅増益を達成したDeNA。しかし発表した通期予想は市場予想を下回り、株価は下落した。背景には過去の経験に基づく慎重な経営判断がある。
筆者プロフィール:古田拓也 カンバンクラウドCEO
1級FP技能士・FP技能士センター正会員。中央大学卒業後、フィンテックベンチャーにて証券会社の設立や事業会社向けサービス構築を手掛けたのち、2022年4月に広告枠のマーケットプレースを展開するカンバンクラウド株式会社を設立。CEOとしてビジネスモデル構築や財務などを手掛ける。Twitterはこちら
「ポケポケ」ブームにもかかわらず、運営会社DeNAの株価は下落幅が拡大している。
その理由は、8月7日に発表した2026年3月期の連結業績予想だ。
今期のDeNAについては、売上高と利益の両面で減収減益となる会社予想が決め手となり、翌営業日には年初来安値を更新する憂き目にあった。
第1四半期(4〜6月)の売上収益は417億2700万円(前年同期比22.8%増)、営業利益は138億円(同約620%増)と、驚異的な増収増益となった。
3月に配信を開始した新作「Pokemon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」が、日本のみならず海外市場でもヒットしたことが貢献している。ゲーム事業のセグメント売上高は181億円(同61.7%増)に達しており、世界的なポケポケ旋風を巻き起こしている。
しかし、発表された通期予想は投資家にとっては期待外れな内容だった。
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