インタビュー
ブラックカードより上、「Infinite」 三井住友カード、最上位ランク導入の狙い(1/5 ページ)
三井住友カードが2025年秋に導入する「Visa Infinite」は、Visa最上位ランク。高い決済手数料率により高還元と特典を実現し、新富裕層を狙う。その戦略は?
筆者プロフィール:斎藤健二
金融・Fintechジャーナリスト。2000年よりWebメディア運営に従事し、アイティメディア社にて複数媒体の創刊編集長を務めたほか、ビジネスメディアやねとらぼなどの創刊に携わる。2023年に独立し、ネット証券やネット銀行、仮想通貨業界などのネット金融のほか、Fintech業界の取材を続けている。
クレジットカードのランクとして「ゴールド」や「プラチナ」は聞きなじみがあるが、「Infinite」という名称を目にする機会は少ない。三井住友カードが2025年秋より導入する「Visa Infinite」は、国際ブランドVisaが定める最上位ランクのカードだ。
実は、カード会社が自由に名前を付けているように見えるカードランクにも、国際ブランドが設ける厳格な基準がある。ポイント還元率や海外旅行保険の保険金額など、ランクごとに定められた下限をクリアして初めて、そのランクのカードを発行できる仕組みだ。
さらに重要なのは、ランクが上がるほどカード発行会社が受け取る決済手数料率も高くなることだ。この経済条件の違いこそが、Infiniteカードで破格のポイント還元を実現できる理由である。クレジットカードビジネスの根幹から、最上位カードの正体を解き明かしてみよう。
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