コラム
「東急沿線」はなぜ住みたい街に選ばれるの? ランキングで見る“暮らしやすさ”の秘密(2/4 ページ)
「SUUMO住みたい街ランキング」ではJRの駅が上位を占めているが、私鉄という観点から見てみるとどんな結果となるのか?
私鉄別で集計してみると……
大手私鉄ごとに100位までに登場した駅数を数えると、最も多いのは東急電鉄で8駅。次いで小田急電鉄が5駅、さらに京王電鉄・京急電鉄・東武鉄道・西武鉄道がそれぞれ2駅ずつとなった。
東急電鉄でランクインしている駅を上位から見てみると、武蔵小杉、中目黒、自由が丘、二子玉川、三軒茶屋、学芸大学、たまプラーザ、日吉であった。さらに101位以下を見ても、東急沿線の駅が多数ランクインしている。
一方で、東急電鉄の駅としてはランクインしていないものの、東急線と関わりのある駅としては、横浜、目黒、渋谷、みなとみらい、五反田、大井町、新横浜が挙げられる。
また、ランクインしている東急電鉄の駅に目を向けると、いずれも住宅街が充実し、都心への鉄道アクセスも良好で、暮らしに適した場所が多いことが分かる。
都心で生活することは、意外と不便である。東京は「働く街」「遊ぶ街」「暮らす街」が明確に分かれていることを踏まえると、東急電鉄の駅がランクインしているのは妥当といえる。また、上位にランクインするのは、都心部の大きな駅になりがちだ。しかし、実際の快適性を考えると、むしろランキング中位から下位の駅の方が生活には便利なケースが多いだろう。
では、100位以内に数多くの駅がランクインする東急電鉄の沿線は、どのように開発されてきたのか。そして、どのように「住みたい街」として支持を集め、実際に暮らす人々が流出しないような仕組みを築いてきたのか。
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