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部下の9割が「AIに本音を言いやすい」 調査で浮かぶ1on1の壁mento調べ(1/2 ページ)

上司が現場での1on1面談に苦戦している実態が見えてきた。社員100人以上の企業に勤める会社員832人を対象に実施した「AI時代の上司と部下の本音調査」で分かった。

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 上司が現場での1on1面談に苦戦している実態が見えてきた。マネジメントコーチングサービスを展開するmento(東京都渋谷区)が、社員100人以上の企業に勤める会社員832人を対象に実施した「AI時代の上司と部下の本音調査」で分かった。


「AI時代の上司と部下の本音調査」を実施(写真提供:ゲッティイメージズ)

AIに本音は言いやすい 上司には言いづらい現状

 仕事でAIを活用している部下に「AIに本音を言いやすいか」を尋ねると、部下の85.0%が「言いやすい」と回答した。内訳は、「とても感じる」が32.6%、「少し感じる」が52.4%だった。

 また、AIからのフィードバックをどう捉えているかについては、「受け止めやすい」が25.1%、「少し受け止めやすい」が55.1%と、80.2%がAIのフィードバックを受け止めやすいと感じていた。


AIに本音を言いやすいか・AIからのフィードバックについて(以下プレスリリースより)

 一方、上司の72.3%が1on1や面談で部下の本音を引き出すことが難しいと回答した。「とても感じる」が26.4%、「少し感じる」が45.9%と、7割超が壁を感じている。

 理由については、「話せる時間が短い」(48.5%)、「声をかける適切なタイミングが見極めづらい」(45.2%)、「多拠点や直行直帰など物理的に会う頻度が少ない」(38.2%)が挙がった。


1on1や面談で部下の本音を引き出すことに難しさを感じるかについて

 部下との1on1や面談における心理的負担については、「負担を感じることがある」が29.8%、「負担を少し感じることがある」は35.6%と、上司の65.4%が「負担を感じる」と回答した。

 理由を挙げると、「部下に気を遣っているから」(62.5%)、「本音を引き出すことが難しいから」(44.1%)、「フィードバックが難しいから」(43.0%)が上位を占めた。


部下との1on1や面談に心理的負担を感じるかについて

 一方で、部下側も82.2%が「上司に本音を話せていない」と回答。内訳は、「本音を話せていないと感じる」が21.6%、「あまり本音を話せていないと感じる」が36.8%、「どちらとも言えない」が23.8%だった。

 本音を話せていない影響として、「転職を考えた」という声が最も多かった。次いで、「キャリアに不安を持った」、「モチベーションが下がった」が続いた。


1on1や面談で上司に「本音を話せていない」と感じるかについて

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