部下の9割が「AIに本音を言いやすい」 調査で浮かぶ1on1の壁：mento調べ（2/2 ページ）

上司が現場での1on1面談に苦戦している実態が見えてきた。社員100人以上の企業に勤める会社員832人を対象に実施した「AI時代の上司と部下の本音調査」で分かった。

[小松恋，ITmedia]

「本当は共有したい本音」　最多は？

　上司と部下ともに「本当は共有したい本音」として最も多かったのは、「業務の不安や弱音」で、「仕事やチームへの改善提案」が続いた。話したいこと、引き出したいことが一致しているにもかかわらず、うまく言葉にできない現状が浮き彫りになった。

共有したい本音について

　上司の役割はAIで代替できるかという問いに対して、「全て代替できる」と回答した人は7.5％、「ほとんど代替できると思う」が19.2％、「一部しか代替できないと思う」が37.0％となった。部下の72.8％が、上司の役割はAIに代替ではなく「上司とAIが分担しあう」と思っていることが分かった。

上司の役割はAIで代替できるかについて

　一方で、上司側もAI活用に期待を寄せている。AIが事前に部下の相談やケアを担うことに有効性を感じている上司に対して「有効性を感じる理由」について尋ねると、「感情を整理してから相談してくれる」（70.7％）が最も多かった。　

AIが事前に部下の相談やケアを担うことに有効性を感じる理由について

　部下マネジメントの負担が軽減された場合、上司は「目標達成のための取り組み」（57.2％）や「方針の意思決定」（38.2％）に時間を振り向けたいと考えている。

部下マネジメントの負担が軽減された場合に何に注力したいか

　調査は、100人以上の企業で働く社員832人（一般社員416人・中間管理職416人）を対象にインターネットで実施した。調査期間は、9月1〜3日。