連載
2兆円消失の「ラブブ」運営会社 ライバルの猛追許したIPブランドの死角とは:古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(4/4 ページ)
大人気キャラクター「ラブブ」を展開するポップマート。株価の下落が大きく報じられているが……?
本質的な価値が問われる新時代の幕開け
一部の市場関係者は、短期的な株価や中古市場の動向だけを切り取り、ポップマートの危機をあおっている。
しかし、詳細に分析してみると、同社が強力な成長エンジンと熱狂的なファンに支えられたビジネスを行っていることは疑いようがない。
もちろん、ラブブのビジネスに前述のような死角があったことも事実である。ただ、今後の競争環境を勝ち抜くために、ポップマートに求められるのは、単なる物販の拡大だけではないだろう。
ラブブに唯一無二の物語と世界観を与え、単なる「かわいいモンスター」から、誰もが認識する“あの顔”という存在へと昇華させられるか。それこそが、今後の成長の肝となりそうだ。
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