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令和のクレープは“パリパリ”が主流? 第3次ブームを専門店に聞いた(5/5 ページ)

「第3次クレープブーム」が到来し、2024年頃からクレープ専門店が続々と開業している。クレープ専門店に反響と展望を聞いた。

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「ミルクレープ」も人気復活

 20年以上にわたりクレープビジネスを展開し、タピオカブームも経験している吉田社長に、クレープブームの今後を聞いた。

 「タピオカブームと似た展開になるのだろうなと思います。都心に出店した店舗は、淘汰されていくでしょうね。また、『ラーメン』の『家系』や『二郎系』のように、クレープも各社が個性を突き詰めていくのだろうと」(ジェラフル社 吉田社長)

 クレープの関連トレンドでいうと、「ミルクレープ」も2025年の注目スイーツの一つと言われている。例えば、2024年5月に世田谷豪徳寺に開業したパティシエクレープ専門店「EQUALLY(イクアリー)」では、高級感のあるクレープやガレットだけでなく、パティシエこだわりのミルクレープも話題だ。


「アフタヌーンティー・ラブアンドテーブル」では、自家製ミルクレープが若年女性に好評だ(出典:アイビーカンパニーのプレスリリース)

 クレープをウリにするカフェ「Afternoon Tea LOVE&TABLE(アフタヌーンティー・ラブアンドテーブル)」でも最近、ミルクレープが好評だという。期間限定・各日数量限定のメニューも多数展開し、ドリンク付きで2000円前後と値は張るが、若年女性から高い人気を誇る。タピオカ粉を使ったもちもち食感と、フルーツなどの具材を華やかに盛り付けた映える見栄えが特徴だ。

 クレープもミルクレープもリバイバルブームとして注目され、現代風のアレンジが加わるなど多様化する同様の流れをたどっている。進化系スイーツとして人気が広がった後、定番化するのかもしれない。

著者プロフィール:小林香織

 1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。

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