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伝わるプレゼン資料かどうかは「作る前」に決まる 意識すべきポイントは?(3/4 ページ)

プレゼン資料で重要なのは綺麗さではなく「伝わる資料になっているか」だ。では、どうすれば伝わる資料になるのか?

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――そもそも、こうした資料作成の思考はどこで培われたのでしょうか?

 私はもともとコールセンターの教育担当として、オペレーターさん向けのマニュアルや研修資料を作っていました。法律や制度、製品成分など複雑な内容を、誰でも理解できるように噛み砕いて伝える必要がありました。

 また、Twitter(現在はX)でネタを“バズらせる”ところからキャリアを始めたこともあって、「どう伝えると相手が反応するか」という視点は昔から徹底的に鍛えられてきましたね。

――複数人で資料を作成する場合、意識していることはありますか?

 はい。複数人で資料を作る際は、まず「目的」と「構成のワイヤー」を全員で共有するようにしています。個々人が好き勝手にスライドを作ってしまうと、資料全体の統一感がなくなります。ですので、最初に「誰に何を伝えたいのか」というキメヘン(ゴール)を明確にし、それに沿った構成案(ワイヤーフレーム)を固めてから作業を始めます。

 現在、会社の中期経営計画も複数人で作成しているのですが、このように目的と構成の認識を統一しておくことで、後から軸がブレずに済むと感じています。

――アイデア出しの段階では、どんなツールや手法を使っていますか?

 私たちのオフィスでは、壁一面のホワイトボードを使ったブレストをよく行っています。移動式ホワイトボードを各所に置いていて、チームでその場で書きながら議論する文化があります。

 一方で、リモートワークが主流の企業であれば、オンラインホワイトボードの「Miro」(ミロ)は有効だと思います。あまり会議では使っていませんが、非同期での意見集約やビジュアル設計には便利です。

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