“眠りを変える指輪”が人気 国内1位「ソクサイリング」は世界の競合にどう挑む?(2/4 ページ)
「スマートリング」の需要が世界的に高まっている。国内市場も右肩上がりで、各社の競争が激化。国内シェア1位の国産スマートリング「ソクサイリング」は、世界の競合とどう戦っていくのか。
競争が激化する「スマートリング」市場
冒頭で、世界のスマートリング市場規模は2024年に約500億円と紹介したが、ソクサイの試算では「もっと大きい」という。
「当社では、世界市場で約80%のシェアを持つ『オーラリング』の数字を指標としています。オーラ社は2024年の年間収益が5億ドルを超えたと発表しており、ここから逆算すると市場規模は1000億円弱です。2025年は年間10億ドルの売り上げを達成する見込みで、市場規模は約1800億円に倍増すると考えられます」(光頼社長)
市場拡大の背景には、参入企業の増加に伴う「多機能化」やスマートリングの「認知拡大」があるという。機能面では、健康管理にとどまらず、NFC搭載による非接触決済やスマートキー、音声アシスタントなど利便性が大きく向上している。健康管理に特化した製品と、決済やアクセスに特化した製品で、市場は二極化しつつある。
調査会社IDCによると、圧倒的首位のオーラリングに続くのが、2019年にインドで創業した「Ultrahuman(ウルトラヒューマン)」で、世界シェアは約12%に達するという(2023年)。同製品も健康管理に特化しており、2024年10月から「Ultrahuman Ring AIR(ウルトラヒューマン リング エア)」を日本で販売している。
直近の動きでは、オーラがウルトラヒューマンや香港に本社を構えるRingConn(リンコン)と争っていた特許侵害訴訟で勝訴したことが業界で話題に。米国際貿易委員会(ITC)は、ウルトラヒューマンとリンコンに対し、米国におけるスマートリングの輸入・販売を禁止する排除命令を下した。これにより、2社の製品は10月22日以降、米国で販売中止となった。結果、オーラの優位性が高まると予想される。
「ウルトラヒューマンは、数年で急激にシェアを伸ばしています。同社やGalaxy Ring(ギャラクシーリング)を販売しているサムスンなどは、コストをかけてプロモーションをしている印象で、それに後押しされてオーラも投資額を増やしていますね。競争が激化した結果、世間でのスマートリングの認知度が大きく向上したと思います」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「寄せて上げて」はもう古い? ユニクロやファミマが変える“下着の常識”
かつて、「寄せて上げて」が主流だったブラジャー市場が様変わりしている。近年は、体を締めつけにくいノンワイヤーブラの人気が急上昇。バストラインをキレイに整えるワイヤーブラよりも売れているという。ヒット商品を販売するユニクロ、ワコール、トリンプ、ファミリーマートに取材した。
3万円でも売れるのはなぜ? 過熱する「ストレートヘア」市場の裏側
ツヤのあるストレートヘアへ導く、高額のヘアアイロンや縮毛矯正が人気を集めている。なぜ「ストレートヘア」市場が過熱しているのか。
「風呂は固定」が常識だよね? それでもリクシルが“片付けられる浴槽”を開発した理由
LIXILが販売した室空間「bathtope(バストープ)」が話題になっている。シャワールームとバスルームを自由に切り替えられるのが最大の特徴で、浴室が自由に着脱できる。商品開発の舞台裏をリクシルに取材した。
ローンチ5日で完売に! 日本発の「スマートリング」が期待されるワケ
スマートリング「SOXAI Ring(ソクサイ リング)」の売れ行きが好調だ。クラファンのマクアケで販売したところ、わずか数日で個人向けの単体商品は完売となり、団体向けの10個セットも3月下旬時点で残り2つのみ。同製品を開発した「SOXAI」に、売れている理由を聞いたところ……。
