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2024年度の「増収増益」企業が多かった県 2位は「沖縄県」、1位は?

帝国データバンクは、2024年度の増収増益企業を発表した。増収増益した企業の割合が高かった都道府県はどこか?

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 2024年度に増収増益を達成した企業はどのくらいか。帝国データバンクによると、2024年度の増収増益企業は14万2817社だった。売り上げ・利益ともに10%以上増加した企業は9万1026社に上った。増収増益した企業は、減収減益(11万6251社)に比べて2.6万社多かった。

 都道府県別の割合(算出対象の全企業を母数として増収増益企業数の割合)では「石川県」(36.9%)が最多だった。2位は「沖縄県」(35.3%)、3位は「東京都」(34.5%)と続いた。

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2024年度に増収増益した企業は?(画像はイメージ、提供:写真AC)

 売上規模別に見ると「1億〜5億円未満」が5万4930社で最も多く、以降「1億円未満」が3万4859社、「10億〜50億円未満」が2万3779社と続いた。出現率では「1000億円以上」(48.6%)がトップとなり、売上規模が大きいほど出現率が高い傾向にあった。一方で、伸び率10%以上企業の出現率は「1億〜5億円未満」(22.6%)が最も高かった。

 同社は「規模が大きくなるほど成長に多額の売り上げ・利益増が必要となる。10%以上の増収増益を達成している企業は、M&Aや新市場進出など環境変化に柔軟に対応し、成長へつなげている」と分析する。

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2024年度の増収増益企業は14.2万社(出所:プレスリリース、以下同)

 業種別のトップは「建設業」で5万8005社、伸び率10%以上の企業は4万4859社だった。災害復旧工事、半導体工場や大都市圏の再開発などが業績を押し上げた。以降「サービス業」が2万7959社(伸び率10%以上の企業数1万5673社)、「卸売業」が1万7955社(同9550社)と続いた。

 出現率では「運輸・通信業」(37.4%)、「建設業」(33.5%)が上位を占めた。伸び率10%以上企業の出現率は「建設業」(25.9%)が最も高く、次いで「不動産業」(20.4%)だった。

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業種別

 都道府県別の出現率で1位を獲得した「石川県」は増収増益企業1742社のうち約半数の848社が建設業であり、道路・管・設備工事など幅広い分野で災害復旧関連の特需があったほか、東西の輸送の中継基地として物流関連も活性化した。2位の「沖縄県」はレジャーをはじめとした観光業が好調であることに加え、建設業では米軍基地や公共工事のほか、大規模テーマパークや宿泊施設の新設や改装需要もあった。

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都道府県別

 2024年は建設業が全体をけん引した一方で、価格転嫁が難しい医療業や需要減の紙・出版関係の業種が低成長にとどまるなど、業種間での成長格差が浮き彫りとなった。また、地域ごとの経済特性が出現率に影響を与えたことがうかがえる。

 帝国データバンクは「2025年度の企業業績は、AI・DXのデジタル化を軸とした競争力強化や民需の底上げが増収増益を実現する鍵となる」とコメントしている。

 調査では、2025年9月時点で2024年度の決算数値が判明した約44万社を対象に、年売上高、当期純利益ともに1%以上増加した「増収増益企業」を抽出した。

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