レストランの「1名予約」が5年で9.2倍 “おひとりさま”アフタヌーンティーが人気のワケ:OZmallが発表(3/5 ページ)
女性向けWebメディア「OZmall(オズモール)」は、1名でのレストラン予約の利用者数が2019年から2024年にかけて9.2倍に伸長したと発表した。コロナ禍で始めた全員1人参加のイベント「おひとりさま貸切DAY」は今も好調で、特にアフタヌーンティーやランチでの利用が多い。なぜ、“おひとりさま”でのレストラン利用がこれほど拡大しているのか。
会員向け企画は、倍率最大17倍
感染対策が収束してきた2023年後半以降は、季節のイベントや店舗のキャンペーンに合わせて、「おひとりさま貸切DAY」の実施回数を絞っている。予約が取りづらい人気店や景観のいいエリアを選んだり、通常よりお得な割引を提供したり、魅力的なプランを厳選して好評を得ているという。
特に人気が高かったのは、オズモールの利用が30回以上の「ダイヤモンド会員」向けの企画だ。いずれも4つ星以上のホテル内レストランで実施し、「ザ・ペニンシュラ東京」のPeter(ピーター)、「東京ステーションホテル」のThe Atrium(アトリウム)、「帝国ホテル東京」のインペリアルラウンジアクアなど。2023年後半から2024年にかけて複数回実施したところ、毎回抽選となり、当選倍率が17倍の企画もあった。
「一般発売前の新メニューを先行試食できたり、1万円以上するアフタヌーンティーを約半額で提供したり、オズモールの編集部メンバーが現地でトークセッションを行ったりするなど、特別感のある企画を提供したところ、大きな反響がありました」
コロナ禍では1人席のみを提供していたが、最近では「相席」も取り入れている。ダイヤモンド会員向けの企画は基本的に相席で、過去の利用履歴などを参考に、趣味が合いそうな会員同士を相席にしている。一方で、会員向けではないイベントで相席にする場合は、店側に配置を任せることが多いそうだ。
「相席になる場合は、予約段階で注意書きを入れています。相席の場合の過ごし方は、人それぞれですね。同じテーブルの利用者と会話が盛り上がり連絡先を交換する方もいれば、1人で食事に集中する方もいます」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
シウマイ弁当の名脇役「ひょうちゃん」、崎陽軒の知られざるキャラクター活用術
崎陽軒の看板キャラクター「ひょうちゃん」の活躍の場が増えている。自社でのキャンペーンやグッズ展開だけでなく、多数のコラボ依頼が舞い込む人気ぶり。今年生誕70周年を迎えたひょうちゃんは、どんな成果を生んでいるのか。
「ちくわ弁当」もOK? ほっかほっか亭が仕掛ける“自分だけの弁当”、どんな効果があった?
「ほっかほっか亭」が新たに開始した「カスタマイズ弁当」が好評である。ごはんや好きなおかずを選んで、自分好みの弁当を作れるサービスだ。5月から近畿地方で開始し、9月からは東日本エリアにも拡大。どんなことが分かってきたのか。
令和のクレープは“パリパリ”が主流? 第3次ブームを専門店に聞いた
「第3次クレープブーム」が到来し、2024年頃からクレープ専門店が続々と開業している。クレープ専門店に反響と展望を聞いた。

