レストランの「1名予約」が5年で9.2倍 “おひとりさま”アフタヌーンティーが人気のワケ:OZmallが発表(4/5 ページ)
女性向けWebメディア「OZmall(オズモール)」は、1名でのレストラン予約の利用者数が2019年から2024年にかけて9.2倍に伸長したと発表した。コロナ禍で始めた全員1人参加のイベント「おひとりさま貸切DAY」は今も好調で、特にアフタヌーンティーやランチでの利用が多い。なぜ、“おひとりさま”でのレストラン利用がこれほど拡大しているのか。
なぜアフタヌーンティーが人気なのか
4年以上にわたって「おひとりさま貸切DAY」を開催するなかで、特に人気のある企画はアフタヌーンティーだ。2024年の1名利用者数は2019年比で20%増となり、ビュッフェやランチよりも増加率が高かった。これまでは「2名以上の予約」が主流だったが、近年は1名予約ができるアフタヌーンティーのプランが増えている。
「コロナ禍以前、アフタヌーンティーは1人で利用できる店舗が非常に限られていました。というのも、スイーツなどを乗せるティースタンドは、通常2名分を1枚の皿に盛り付けます。1名分だと見栄えがさみしくなるので、店舗にはあまり歓迎されません。ですが、おひとりさま貸切DAYを企画するなかで、1名用でも見栄えのいい盛り付けを一緒に考えるなどして、1名利用ができる店舗が増えていきました」
同企画を始めた当初は、2人席を1人で使うことによる効率の悪さからも、1名利用に消極的な店舗が少なくなかった。しかし、「1名予約により予約機会が増える」というオズモール側の提案を受け、おひとりさまを歓迎する店舗が増えていったという。
その結果、”おひとりさま”のアフタヌーンティーが高い支持を得るようになった。その理由として、横内氏は「物価高」や「価値観の多様化」を挙げた。
「コロナ禍の感染対策を機にアフタヌーンティーの1名利用が増えましたが、最近は一緒に行く相手を見つけるのが難しい方が多いようです。物価高の影響で『高額の食事に友人を誘ってもいいのかとためらう』という声が多く聞かれます。
また、今までは周囲の目が気になっていた方も、好きなものを1人で楽しむ文化が定着したことで行動変化が起きたのかなと。とはいえ、それでも1人では利用しづらい方もいると思います。より利用しやすい環境作りとして、おひとりさま貸切DAYは引き続き実施していきたいですね」
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