ミズノの“ミャクミャクスニーカー”はなぜ売れたのか 目玉付きが支持された理由:【2025年メガヒット記事】(3/4 ページ)
大阪・関西万博公式ライセンス商品として発売されたミズノの“ミャクミャクスニーカー”がヒットしている。ミャクミャクをモチーフにした奇抜なデザインがウケて、早々に売り切れ。再販後もすぐに売り切れた。開発の狙いや反響をミズノに聞いた。
SNSで拡散され、予想以上の売れ行きに
ミャクミャクスニーカーは、万博開催の1年前となる2024年4月から、ミズノの公式ECサイトと万博オフィシャルストアで予約販売を開始。5月までの1カ月間に予約を受け付け、12月に商品を受け取れるスケジュールで販売したところ、計画の2倍以上の予約があったという。
「かなり攻めたデザインでしたし、まだ万博もそれほど盛り上っていない時期だったので少々不安がありましたが、予想を上回る勢いでした。発表したタイミングでSNS上で大きな話題になり、購買につながったのだと思います」
SNS上では「かわいい」「履きやすい」といったポジティブな声のほか、「気持ち悪い」「かわいくない」という声もあり、賛否両論だ。履き心地の満足度は高いようで、「足が浮いている感じ」「2日間歩き回っても全然平気」といった称賛の声が見られた。
さらに、2025年2月に一般販売すると、再び想定以上の反響があった。計画の約1.8倍で推移し、万博が開幕した4月中旬にちょうど売り切れた。
「万博熱が高まり始めた開幕直前のタイミングで再び同商品が話題にのぼり、メディアでも多く取り上げられました。購入者は20代から60代以上まで幅広く、万博会場以外でも時々履いている方を見かけますね」
早々に売り切れたため、再販の要望に応えて増産を決定。ミズノのECサイトで予約を受け付け、7月下旬からの順次発送としている。この予約も反響が良く、計画の約1.3倍で推移したため、5月下旬時点で在庫切れとなった。
2025年1月には、アパレル事業を展開するベイクルーズとコラボした「BAYCREW'S オリジナルカラー」のブラック(3万800円)も発売。こちらも売れ行きが好調で、5月下旬時点ですでに在庫切れになっている。
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