「どんな資格を取ればいいですか?」と普通に聞く高校生 “タイパ志向”の若者たちの思考回路はこうなっている(3/3 ページ)
ちょうど10年前のことだ。ある高校で講義をした。注目したいのは、講義後の高校生の反応だ。質疑タイムでこんな質問をした高校生がいた。
想定外の追加質問
「どんな資格を取るといいかは、自分の目標によるということ、よく分かりました。それでは、どんな目標を持ったとき、どの資格が有効か、それが分かる対応表のようなものはありますか?」
この世界を効率的に生きる上で有効な知識が欲しい――なんと合理的で秀逸な質問。確かにそんな対応表があれば、人生をより効率的に設計できるだろう。多くの“大人”は、こんな質問をされたら苦笑いしてみせるのだろうが、僕は感心した。
が、いつまでも感心している場合じゃない。そのとき明確に感じたことがある。それがこれだ。
今の若者の多くは、この世界を効率的に生きる上で有効なテンプレートを一つでも多く欲しがる。
僕は、この考えこそ「タイパ志向」と呼ぶにふさわしいと思う。
「非効率は避けるべきものであり、逆に効率化できる知識があるのなら、いち早く(少なくとも周りに遅れることなく)手に入れるべき」
コスパ、タイパという言葉が若者を描写するワードとして広まっているが、こと仕事に対するタイパ志向とは、こういう考えのことを言うのだと思う。そして、10年前に高校生だったこのタイパ志向の若者は今、20代の社会人となって読者の皆さんの前にいる。
仕事に「生きがい」はいりません 30年の調査データが明かすZ世代のリアル
職場・家庭・社会で「若者」と向き合うすべての人へ。
30年の観測調査データで、謎に満ちた素顔が明らかに。
これが彼らの、表には出さない本音
- 「仕事に情熱を持つ上司」は嫌
- 職場に活気は求めていない
- 人前でほめられたくない
- 成功や能力はガチャで決まる
- 恋愛よりも推し活
仕事・消費・恋愛・コミュニケーションに至るまで、多面的な切り口から世代間ギャップを解説し尽くす。
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