インタビュー
“お得自慢”がステータスになった? 100万人が選んだ「dカード PLATINUM」の裏側:「ポイント経済圏」定点観測(2/7 ページ)
プラチナカードの価値は「ステータス」から「お得さ」へ――。dカード PLATINUMが100万会員を突破した背景には、還元率を誇る価値観の変化があった。コンシェルジュを捨て、実利に振り切った設計思想を追う。
dカード GOLD会員が「待っていた」カード
NTTドコモのクレジットカード「dカード」には、一般カード、GOLD、PLATINUMの3つのランクがある。2024年11月、その最上位として登場したのが「dカード PLATINUM」だ。年会費は2万9700円。発行開始から1年足らずの2025年10月、会員数は100万人を突破した。
「われながら、スゴいなと思います」。NTTドコモ常務執行役員で金融事業を統括する江藤俊弘氏は、そう振り返る。同社も一定の事業計画は立てていたが、「想定よりは早かった」という。
急成長を支えたのは、既存のdカード GOLD会員からのアップグレード組だ。dカード GOLDは年会費1万1000円ながら会員数約1100万人を抱え、プレミアムカード市場の成功事例として知られてきた。dカード PLATINUM会員のうち、このdカード GOLDからの移行者が半数以上を占める。
江藤氏によると、dカード GOLDの上位利用者層には「年間500万円も、1000万円も使っているのに、200万円、300万円使っている人と同じ程度のキックバックしかもらえないのか」という不満があったという。利用額に見合った還元を求める声に、dカード PLATINUMが応えた格好だ。いわば「待ってました」という層を取り込むことに成功した。
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