「5000円の水」「12万円のドライヤー」なぜ人気? リファの銀座旗艦店で見えた答え(5/5 ページ)
2025年12月末、ReFa(リファ)最大の旗艦店「ReFa GINZA(リファ ギンザ)」を訪れた。好調が続くリファでは、リカバリーウェアや香水など新領域に参入するほか、高額製品も増えている。開業から約3カ月、旗艦店ではどんな成果が出ているのか。
大量の新製品や高額化の狙い
リファでは、旗艦店の開業にあたって「フレグランス」「リカバリーウェア」「寝具」など、続々と新ブランドラインやカテゴリーを増やしている。上述したように、高級路線の製品も増えている印象だ。こうした戦略の狙いは、どこにあるのか。
「リファでは、『上』『横』『斜め下』の3つの矢印を成長戦略に掲げています。上は『ブランド価値の向上』を表し、リファ ギンザへの投資もそうですし、リファ ウォーターやモンテカティーニなど高級路線の製品群の拡大も、この意味合いが強いです。横は『カテゴリーの拡大』で、ビューティーを軸にした『ライフ』ブランドとして幅を広げています。そして、斜め下は『販路の拡大』でドラッグストアの展開を増やしています」
リファでは、2025年4月から全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループの一部店舗で、「マスプレミアム」の領域に分類されるシャンプーやトリートメント、ブラシなどの製品を販売した。現在、約220店舗にリファ専用の什器で展開しており、展開店の約80%で「ヘアケアブランドの売り上げランキング1位」を獲得するなど、好調に推移している。2026年9月期には、1500店舗の導入を目指す。
リファ ギンザの誕生から怒涛(どとう)の勢いで事業拡大を続けるMTG。創業から約30年が経過するが、今でも「圧倒的なベンチャー企業」の風土を大事にしているという。
「代表の松下剛もよく言うのですが、『最初からホームランを狙うより、まずは塁に出るのが重要』だと考えています。そのうえで二塁打になるものもあれば、ホームランになるものもある。その積み重ねでしかないなと」
新たに参入したリカバリーウェアやフレグランスなどは、すでに強い競合も多くいる。しかし、「これまでも新たな価値提供により市場を切り拓いてきた」と攻めの姿勢を崩さない。引き続き、リファの動向に注目が集まりそうだ。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。
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