「0円」だらけの店は、なぜ成長できるのか ジモティースポット急拡大の背景:インタビュー劇場(不定期公演)(1/5 ページ)
炊飯器300円、カーテン0円。それでも成長を続ける「ジモティースポット」。不要品リユース140万点という数字の裏側には、プラットフォーム×自治体×地域をつなぐ、静かだが再現性の高いビジネスモデルがあった。
炊飯器300円、オフィスチェア100円、カーテン0円――。
物価高が続いているので、この価格を見ても「なにそれ、ちょっと信じられない。逆に、怪しいわ」などと感じられたかもしれないが、「0円」の表示がズラリと並んでいる店舗がある。ジモティー(東京都品川区)が運営する「ジモティースポット」だ。
地域のコミュニティー内で、不要品を譲り合える拠点のことで、いらなくなったモノを譲りたい人はココに持ち込むだけで、無料で引き取ってもらえる。譲り受けたい人は、Webサイト「ジモティー」に掲載されている商品を確認して、ココで受け取れるといった仕組みだ。
冒頭で紹介したように、ジモティーのサイトを見ると、「0円」や「100円」の商品がたくさん並んでいる。「この価格で運営会社はもうかっているの?」などと思われたかもしれないが、ジモティースポットの関連売上(2025年12月期)を見ると、対前年同期比181%増の1億2900万円。
この数字には、FCロイヤルティーや物販以外の収入が含まれているので、「まだまだ」といった印象があるが、驚いたのは不要品のリユース数(捨てられずに再利用された品物の件数)である。2023年の11万点から、2024年には30万点(約2.7倍)に増加。さらに2025年には、140万点(前年の約4.7倍)に跳ね上がった。昨年の数字を換算すると、2トン車換算で2150台分に相当する。
拠点数を見ると、昨年の1月はわずか9店舗だったのに、今年の1月は32店舗に。2030年には329店舗を見込んでいるが、なぜこれほど勢いがあるのか。その秘密について、事業責任者の野村康二郎さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
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