冬の定番「ニベア」 60年支持され続けるワケは、親子3世代マーケティングにあった(2/5 ページ)
冬の定番として長年支持を得ている「ニベア」、なぜ売れ続けるのか。親子3世代マーケティングからその理由を読み解いていこう。
発売時から処方をほぼ変えず、人種・国籍を問わない
「ニベアクリーム」は日本で発売して60年近いが、商品が時代とともに変化しない点も持ち味だ。
「ニベアクリームの商品特長は3つあります。白色のクリームとリッチなテクスチャー(質感)、そして香りです。スキンケアクリームには、ウォーターベース(水性)とオイルベース(油性)があり、多くの商品は水性ですが、ニベアクリームはオイルベースです。オイルベースは乾燥した空気や冷たい外気から肌を守る力が強く、特にカサつきが気になる部分は保湿性があるので冬の時季には重宝されます」
グローバルで展開するブランドだが、基本成分はほぼ変わらない。
「ニベアでは『人種・性別・年齢を問わず、基本の肌は同じ』という考えです。クリームの基本となる成分設計は、発売当初と今でほぼ変わりません。日本のニベアクリームは、スクワラン(深海鮫などから得られる、スクワレンに水素を添加したオイルで、保湿効果が期待できる)や、ホホバオイル(砂漠地帯に自生する植物から抽出される、保湿効果が期待できるオイル)なども配合しますが、海外の商品と大きな違いはありません」
一方で「ロングセラーブランドは顧客とともに年をとる」ともいわれる。若い世代へのアプローチはどうしているか。
「近年は『にきびの元になりにくい』訴求もしています。ニベアクリームは、ノンコメドジェニックテスト(その製品がにきびのもとを誘発しにくいかを実際に確認する試験)済みで、若い方も顔に使用されるケースが年々増えています」
同商品は、しっとりした質感なので「にきびになりやすいのではないか」という声もある。それを意識した訴求なのだろう。
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