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「物語の自動販売機」登場 “読めていない”層はどこまで動いたのか「実証実験」の結果(2/4 ページ)

出版取次大手のトーハンが2025年10月より開始している実証実験「物語の自動販売機」が反響を得ている。企画のきっかけや今後の展開などを、プロジェクトメンバーに聞いた。

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本を読まない6割に衝撃

 3人はビジネスコンテストに挑戦するに当たり、書店以外の場所で作品に触れ、物語の面白さに気付くきっかけをつくりたいと考えていた。そんな中、公募期間中に文化庁から発表されたのが、2024年の「国語に関する世論調査」だった。1カ月に1冊も本を読まない人が約6割に上るという結果に、衝撃を受けたという。


1カ月に読む本の冊数(出典:文化庁「国語に関する世論調査」)

 一方で、トーハンが独自に実施したWeb調査(10〜70代の男女450人が対象)では、月に1冊も読まない層のうち、半数以上が「本を読みたい気持ちはある」と回答した。読まないのではなく、「読めていない」のではないか――。そこに着目した。

 ヒントになったのは、フランスなどで展開されている短編ディスペンサー「The Short Story Dispenser」だ。ボタンを押すと想定読書時間が1分、3分、5分の短編が機械から出てくるもので、駅などでの待ち時間に短編を無料で印刷して読める仕組みを、日本でも展開できないかと考えた。

 応募した社内ビジネスコンテストは2020年度にスタートし、年1回開催している。書類・プレゼン選考を経て、通過企画は実証実験へ進む。年によっては通過ゼロのこともあり、逆に複数案が選ばれることもあるという。

 これまでにも、書店の空きスペース活用サービス「ブクマスペース」や、クリエイターとファンをつなぐマッチングサイト「KAYTE(カイテ)」などが、同コンテストをきっかけに事業化されている。


「ブクマスペース」(出典:公式Webサイト)

「KAYTE(カイテ)」(出典:公式Webサイト)

 こうした実績を持つコンテストに挑んだのが、2023年入社の若手社員3人である。23人の同期のうち3人でチームを結成し、入社2年目で応募。当時、最年少でのグランプリ受賞を果たした。

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