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『ぴあ』が15年ぶりに“紙”で復活 出版不況の今、あえて雑誌を出す理由(5/5 ページ)

15年ぶりに『ぴあ』が紙の雑誌として復活する。出版不況の中で、なぜ今あえて雑誌を出すのか。背景には、デジタルメディアの課題と、紙を起点に接点を広げる新たな戦略があった。

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「テキスト離れの時代」にどう挑むか

 もっとも、情報誌には時代の逆風もある。文化庁の「国語に関する世論調査」(2023年度)によると、日本人の6割以上が1カ月に1冊も本を読んでいないという。スマホや動画コンテンツの普及、さらには生成AIの台頭により、長文のテキストで情報を得るという行為自体の優先度が低下している。

 文字が読まれないという課題に対し、ぴあは紙に閉じない設計で対応する。特集コンテンツは、AIを活用してインフォグラフィックや動画にも展開し、QRコードから視聴できるようにする計画だ。

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本が「読まれない時代」にどう挑むか

 「紙だけに閉じないで、取材ソースを動画で視聴できるようにするなど、紙に掲載しきれない分をネットで補完する形も考えている」と岡氏は語る。若年層には、むしろ動画から入ってもらうことを想定しており、紙の雑誌はあくまで入口の一つという位置付けだ。

 QRコードのアクセス数を計測する仕組みも用意しているが、具体的なKPIはまだ設定していない。まずは雑誌を発行して、市場の反応を見る。この1年は、その検証期間だという。

 紙の雑誌で新規読者を獲得・定着させ、東宝との連携を通じて若年層を含む新たなユーザーに届ける。検索とレコメンドが情報接触を左右する時代に、紙の雑誌は新たな役割を担えるだろうか。

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