インタビュー
「マジックを見たい客はいない」 年商1.6億円を生んだ沖縄のマジック店、逆転の発想(1/5 ページ)
沖縄県のマジック店「マジックオーシャン」の年商は1.6億円に上る。「マジックを見たい客はいない」という逆転の発想と、それが生かされた店づくりを取材した。
沖縄県の北谷町・美浜にあるアメリカンビレッジ内に、国内のマジック業界でも有数の売上規模とみられる店舗がある。食事をしながらステージ上で行われるマジックを鑑賞できる「マジックオーシャン」だ。
座席数は60席。ショーは1回1時間で、毎日2〜3回公演する。ハト出しやトランプマジック、ジャグリング、瞬間移動など多彩な演目がそろう。大会での受賞歴を持つマジシャンも多いという。
店舗はテナントビルの一室で、広さは44坪。決して大型店とはいえないが、2019年の開業からコロナ禍の影響を受けながらも年々売上高を伸ばし、2025年には過去最高の年商1億6000万円に達した。
国内のマジック業界に特化した統計はないが、一般的なマジックバーは小規模で、来店客の回転率も高くない店が多い。そうした中で、この水準の売り上げを実現するのは容易ではないだろう。
もちろん“魔法”ではない。その背景にはマジックの質だけでなく、街づくりと連動した誘客方法や店内の空間設計、接客に対する考え方など、体験ビジネスを成功させるための緻密な経営戦略がある。
マジックオーシャンを運営する沖縄マジック(沖縄県北谷町)の代表であり、アメリカンビレッジ内で不動産事業を展開するデポアイランド(同)でも取締役を務める奥原優氏に話を聞いた。
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