パナが「高機能シャワー」参入 予約10倍、最後発でもしっかり売れた理由(5/5 ページ)
パナソニックの新製品「ファインバブルシャワーヘッド ファインベール」が想定以上に売れている。男性にも好評だというが、どんな製品なのか。「開発の舞台裏」と「好調の要因」を聞いた。
普及のカギは「体験機会」の提供か
今後のマーケティング施策を尋ねると、ヘアケアを軸にしたアプローチを継続していくとのこと。女性向けの訴求だけでなく、すでに男性向けの広告なども開始しており、良い反応が得られているそうだ。
近年は「艶髪ブーム」ともいわれ、ヘアケア製品の市場規模が拡大。女性を中心にヘアケアに投資する傾向が見られる。これに対し、「髪そのものを美しくしたいニーズが増しているのではないか」と西條氏は見解を示した。
「髪を美しくする習慣は以前からありますが、最近はヘアスタイルをアレンジしてデザイン性を高めるよりも、髪そのものを美しくしたい方が増えているのかなと。『素肌を美しく』という考え方と同様に、『素髪』をより良くしたいと考える方が増え、結果として3万円以上の『高機能シャワーヘッド』や『高機能ドライヤー』の人気が高まっているのだと思います」
富士経済によると、ファインバブルシャワーヘッドの市場規模は、コロナ禍の2020〜22年に急増。2023年以降は「節水」重視のシャワーヘッド(本市場に含まない)に需要が移行しており、鈍化が見込まれる。ただ、現時点では使用者がまだ限定的で、メーカーの注力度も引き続き高いことから、体験機会の提供による認知度向上や、高価格帯製品の投入などにより、今後も市場拡大が予想されている。
サイエンスやMTGは、まさに体験機会の提供を加速させている。サイエンスでは、三交インホテルズの全15店舗・2092室に「ミラブルzero」の導入決定を発表。3月から順次設置している。MTGでは、4月1日から全国約70カ所の温浴施設に「ReFaファインバブルシャワー」を順次設置。約3カ月にわたって入浴体験を提供する予定だ。各社の施策により、ファインバブルシャワーヘッド市場のさらなる拡大が期待される。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年から約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月からは東京拠点。
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