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米Anthropicが封印した「ミトス」の衝撃 なぜ、AI対AIの時代が来るのか世界を読み解くニュース・サロン(1/4 ページ)

米Anthropicは、最新AIモデル「Claude Mythos(クロード・ミトス)」を発表したものの、一般公開を見送った。ミトスはかなりの速度で脆弱性を見つけ、自律的に判断できることから、サイバーセキュリティを根本から変える可能性がある。

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世界を読み解くニュース・サロン:

本連載は、国際情勢やビジネス動向を深掘り、グローバルな課題とそれが企業に与える影響を分析する。米中関係やテクノロジー業界の変動、地政学的リスクに焦点を当て、複雑な要素を多角的に捉えながら、現代社会の重要な問題を分析。読者にとって成功への洞察を提供していく。

 2026年4月7日、米AI企業のAnthropic(アンソロピック)はかなり強力なAIモデル「Claude Mythos Preview(クロード・ミトス・プレビュー)」を発表した。ところが、ミトスは事実上、すぐに封印された。

 その代わりに、AppleやGoogle、Microsoftなど12の中核パートナーに「Project Glasswing」という防御専用プログラムを通じて限定提供することになった。AIモデルを事業化している企業が「能力が高すぎて一般公開できない」として封印したのは初めてのことである。


米Anthropicの新型AIの高性能ぶりが注目されている(画像提供:ゲッティイメージズ)

 ミトスはサイバーセキュリティの世界を一変させるだろう。「脆弱(ぜいじゃく)性は、時間と専門知識がなければ見つからない」「攻撃の準備には何カ月も時間がかかる」というサイバー攻撃対策の常識を覆す。結果的に、既存の対策の大半は陳腐化し、デジタル防衛の仕組みを根本から見直す必要が出てくるかもしれない。

 ミトスは、すでに主要なOS(基幹ソフト)とWebブラウザから、数千件のゼロデイ脆弱性(まだ世に知られていない未知のセキュリティの穴)を自律的に発見した。さらに、27年間誰にも気付かれなかった、高いセキュリティ性能を売りにするOS「OpenBSD」の欠陥を発見したことも話題になった。

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