インタビュー
「野菜は0円」アプリはなぜ伸びるのか “ついつい買ってしまう仕組み”の正体:インタビュー劇場(不定期公演)(5/5 ページ)
「無料で野菜がもらえる」というカウシェのアプリは、なぜ伸びているのか。ゲーム要素と買い物が融合した仕組みの裏側には、離脱率や滞在時間といった“数字設計”があった。その成長ロジックを取材した。
たまごっちのように
土肥: アプリのダウンロード数も伸びている、ECサイトの取引額も増えている、利益も伸びている。順調に推移しているわけですが、現状の課題は何でしょうか?
門奈: サービス開始からまだ月日が浅いということもあって、認知度がまだまだかなと思っています。先ほど「ドン・キホーテで買い物をしているような感覚」といった話をしましたが、現状はそこまで幅広い商品を扱っていません。
そうした状況なので、企業に「出品しませんか?」と声をかけても、「アプリ自体を知らない人が多いのでは? もう少し様子を見たい」という返事があって。一方、すでに出品していただいている企業からは「たくさんの会社が販売すれば、ウチの商品が埋もれてしまう。あまり増やさないでほしい」といった声も。
あと、野菜を無料でもらえると聞くと、「怪しい」と感じる人がまだまだ多い。利用者からすると「そんなうまい話なんてないでしょ」「お金を失ってしまうのではないか」という不安があるのかもしれません。
新たに出品してもらうことも、アプリをダウンロードしてもらうことも、現状では多くの人にとって「よく分からないサービス」という印象が強く、そのイメージを十分に変えられていません。では、それをどう打破するのか。
かつての「たまごっち」のように、カウシェファームが社会現象となるような存在になれば、この状況は大きく変わるのではないでしょうか。
(おわり)
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