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「AI社員」がビジネスを変える? 便利さの裏にある“新たな脅威”世界を読み解くニュース・サロン(1/5 ページ)

AIの新たな使い方として注目される「AIエージェント」。企業の一員として、自律的に業務を遂行するようになる可能性もある。一方、サイバー攻撃者も高度なAIを武器として使い始めており、攻めと守りの両面でAIをうまく活用することが求められる。

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世界を読み解くニュース・サロン:

本連載は、国際情勢やビジネス動向を深掘り、グローバルな課題とそれが企業に与える影響を分析する。米中関係やテクノロジー業界の変動、地政学的リスクに焦点を当て、複雑な要素を多角的に捉えながら、現代社会の重要な問題を分析。読者にとって成功への洞察を提供していく。

 生成AIブームから数年がたち、チャットボットや文章生成ツールは多くの人や企業にとって当たり前の存在になった。個人でもChatGPTを「チャッピー」と呼んで使っている人もいるくらいだ。だが今、その先に位置付けられる新たなAIの使い方として注目されているのが「AIエージェント」だ。

 AIエージェントは、単なる高性能なAIではなく、企業の業務プロセスそのものを組み替える「自律的なデジタル人材」となり得る。そこで、従来のAIモデルと何が違うのか、そして企業の業務やサイバーセキュリティをどのように変えていくのかを見ていきたい。


AIエージェントは企業の「自律的なデジタル人材」になり得る(画像提供:ゲッティイメージズ)

 ChatGPTやClaude(クロード)など従来のAIモデルは、入力されたテキストや画像に対して「最もありそうな出力」を予測し、生成することを得意とする。質問への回答や文書の要約、翻訳といったタスクで高い精度を示す一方、それ自体は質問・回答型であり、毎回人間が指示を与えることが前提となっている。

 一方でAIエージェントは、自律的または半自律的に振る舞う。環境から情報を取得し(Webサイト閲覧やAPI経由のデータ取得など)、その情報に基づいて推論を行い、行動計画を立てる。その上で、ツールやシステムを実際に操作し、得られたフィードバックを踏まえて行動を修正していく。人間からの「指示待ち」でなく、自ら状況を把握し、ゴールに向けて試行錯誤しながら動き続ける点が本質的な違いだ。

 つまり、従来のAIモデルは「反応的で静的」。特定のタスクに対しては高い性能を発揮するが、タスクの連携や環境変化への適応には、人間の細かな指示と設計が欠かせない。AIエージェントは「能動的で動的」な存在として、記憶を保持し、外部ツールを自在に使い、他のエージェントと協調しながら、複数ステップにまたがる複雑な目標を最小限の監督で追求できる。

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