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なぜ調理家電の「試食」ができる店が増えているのか ビックカメラや象印が仕掛ける背景(3/5 ページ)
炊飯器やトースターなどの家電を使って、実際に試食できる売り場が増えている。ビックカメラは3月にオープンした新店舗で最新の調理家電を体験できるキッチンカウンターゾーン「試食堂」を導入した。
「おいしさ」は数字で比較しにくい
特に試食を重視しているのが、高価格帯の調理家電だ。物価高の中でも「良いものにはお金を払いたい」というニーズがあるという。
炊飯器やトースター、コーヒーメーカーなどは、スペックだけでは違いが分かりにくい。PCや冷蔵庫なら性能を数値で比較しやすいが、「おいしさ」は数字では表現しづらいためだ。
例えば炊飯器は、1万円前後の製品から10万円を超える高級モデルまで幅広い。「もっちり炊ける」「甘みが出る」といった説明はあるものの、同価格帯の商品同士では違いが伝わりにくい。10万円前後の炊飯器が並んでいる場合、どちらを選んでもおいしいご飯は炊けるだろう。ただ、どちらが自分の好みに合うかは、実際に食べてみないと分からない。
また、トースターについては「どんな機能があるのか知らない」という利用客が多いという。実際に試してもらうことで機能や違いを伝えている。
来店客の滞在時間を延ばす効果もある。小野氏は「通常の店舗と比べて、悩んだり比較検討していただいて滞在時間が長くなっている印象がある。試食などを実施した商品はよく売れていて、納得して買っていただいている手応えを感じている。価格だけなら、ネット通販や他の家電量販店でも比較できる。実際に試せるのはリアル店舗の強みだ」と語った。
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