インタビュー
なぜ「屋外エアコン」は10分で完売したのか コロナが見つけた“家の外”という新市場(2/4 ページ)
猛暑で「夏キャンプは厳しい」と言われる中、コロナの屋外向けポータブルエアコンが発売10分で完売した。背景には、車中泊需要の拡大や、“屋外を冷やす”新市場の広がりがあった。
開発の背景にあった「業界の声」
冷房機器の構想は、アウトドアブランド立ち上げ当初からあったが、課題は電源の確保だった。屋外でエアコンを動かすには電力の確保が必要となる。ポータブル電源の普及によって、製品化の現実味が増した。
加えて、近年の猛暑を懸念するアウトドア業界の声も開発を後押しした。暑すぎる夏場はキャンプ需要が落ち込むため、涼しく過ごせる環境を提供できれば、真夏の需要も取り込めると考えた。
キャンパーからの要望もあった。屋外向けのポータブルエアコンは、海外メーカーの低価格製品が先行していたが、同社によると「動作音が大きい」「水が漏れる」「消費電力が高い」といった不満を持つ利用者が少なくなかったという。手頃な製品を試した上で、満足できていない利用者が一定数いたわけだ。
ただ、屋外空間で涼しさを実現するのは簡単ではない。エアコンは本来、密閉された室内空間を冷やす機器だ。テントや車内は断熱性が低く、直射日光や外気の影響を受けやすいため、空間全体を冷やすのは難しい。
そこでコロナ社が着目したのが「風」だった。冷たい風を体に直接当てることで、周囲の気温が高くても体感的な涼しさを得られるようにした。「どうすれば屋外でも涼しさを感じてもらえるかを考え、構造を工夫した」と青木氏は説明する。
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