「AI」「タイパ」時代に、なぜ「殴り書きプレゼン」なのか プロ営業師・高山氏が実践する“逆張りの仕事術”:おくりバント高山氏インタビュー1(2/6 ページ)
派手なシャツにサングラスを身に付け、自らを「プロ営業師」「プロ飲み師」と称する、広告・PR会社おくりバントの高山洋平会長に、入社2年目の若手記者が悩みをぶつけてみた。
AIに対して、絶望も期待もしていない
――近年、AIが急速に進化しています。仕事を効率化できる一方で「いつか仕事を奪われるのでは」と不安に感じることもあります。高山さんはAIをどう見ていますか。
俺はAIをばんばん使っているんですよ。1年半くらい毎日、BaRプードルのオープンを知らせる動画をAIで作ってXに投稿しています。
毎日使っていると、AIで動画や音楽を作るのがうまくなるんですよね。それがおくりバントの広告の仕事にもつながっていて「Xに投稿していたAI動画みたいなのを作ってください」と依頼が来ることもあります。だから、やっていて良かったなと思います。
――BaRプードルのオープンを知らせるXの動画は私も拝見しました。高山さんが犬のプードルに追いかけられたり、店の前でギャルと踊っていたりとユーモアのある動画ばかりでした。AIを積極的に活用しているんですね。
そうですね。AIを否定する気は一切ないです。かといって「AIが全て解決してくれる」とも思っていない。簡単に言うと、絶望もしていないし、過度な希望も抱いてないです。AIはあくまでツール。良い悪いではなくて、バランスを取りながら上手に使いこなしていこうと思っています。
――AIによって仕事の進め方も変化しています。高山さんご自身は、広告や営業の現場でどんな影響を感じていますか。
AIが登場して以降、広告代理店にとって不利になったことが1つあります。AIのおかげで、資料が超簡単に作れるようになったんですよ。
今までは「御社のことをここまで考えて、100枚の資料を作ってきました!」と言えたんです。100枚の資料を作る大変さは、相手も分かるじゃないですか。だから「この会社はうちのためにここまで頑張ってくれたんだな」と伝わった。
でも、AIがあると「どうせAIで作ったんでしょう」と思われる可能性がある。「どうせAIでしょ問題」です。“努力代”がなくなっちゃったんですよ。努力って結構大切な要素なのですが、今は認められにくくなっていると思います。
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