「AI」「タイパ」時代に、なぜ「殴り書きプレゼン」なのか プロ営業師・高山氏が実践する“逆張りの仕事術”:おくりバント高山氏インタビュー1(3/6 ページ)
派手なシャツにサングラスを身に付け、自らを「プロ営業師」「プロ飲み師」と称する、広告・PR会社おくりバントの高山洋平会長に、入社2年目の若手記者が悩みをぶつけてみた。
「どうせAIでしょ」問題にどう対抗しているのか
――AIの登場によって、制作物にどれだけ時間や労力をかけたのかが伝わりにくくなっているのですね。高山さんは「どうせAIでしょ」と思われないために工夫していることはあるのでしょうか。
最近はプレゼン資料を手書きにしています。絶対にAIじゃないと伝わるので。ノートにプレゼン資料を書いて持っていくんですよ。それで努力を見せています。
――PCがあるのに、あえてノートに手書きなのですね。殴り書きのようにも見えますが、顧客のためにいろいろと考えを巡らせたんだろうなというのが伝わってきます。
ちょっと、あそこを見てもらえますか。
高山氏が指さした先には、「貸広告」と大きく書かれた紙がBaRプードルの壁に貼ってあった。手書きなので、PCで整えたデザインとは違う独特の味がある。
――完成度そのものよりも「誰がどのように作ったか」が価値になる場面も増えているということですね。手書きには「この人が書いたんだな」という人間らしさがあります。
俺、字はずっと下手なんですよ。でも、下手なものって味わい深いんです。手書きで「高級ワイン」とだけ書いたポスターも貼っていますが、意外と売れるんですよね。今みたいな時代だからこそ、アナログな技が使える。
物事にはカウンターがあるんです。何かが流行ると、その反対側にも価値が生まれる。だから「今みんなが何をやっているのか」を見て、その逆は何かを考える。
――話を聞いていると、高山さんはAIにはない「人間らしさ」に価値を感じているように思います。その考え方は「プロ飲み師」として年間360日飲み歩く理由にも通じているのでしょうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
小学生がつくったゲームが数億円稼ぐ? 1.4億人が熱中する「ロブロックス」、幹部が明かす人気のワケ
ユーザーがゲーム楽しんだり、制作したりできるオンラインプラットフォーム「Roblox」が人気を集めている。その理由について、Robloxの米国本社の上級副社長・チーフデザインオフィサーを務める加藤匡嗣氏に話を聞いた。
「部長、それってアゲですか?」 沈黙の会議を壊すギャル、大手企業が頼るワケとは
企業の会議に“ギャル”が入り、ため口やあだ名での対話を通じて本音を引き出す「ギャル式ブレスト」が注目を集めている。なぜ今、ビジネスの現場でギャルが求められているのか。「ギャル式1on1」の体験取材とともに、その背景を探った。


