「AI」「タイパ」時代に、なぜ「殴り書きプレゼン」なのか プロ営業師・高山氏が実践する“逆張りの仕事術”:おくりバント高山氏インタビュー1(4/6 ページ)
派手なシャツにサングラスを身に付け、自らを「プロ営業師」「プロ飲み師」と称する、広告・PR会社おくりバントの高山洋平会長に、入社2年目の若手記者が悩みをぶつけてみた。
「プロ飲み師」に聞く、飲みに行くことの重要性
コスパだけで考えたら家で飲めばいいじゃんって思いません?
でも、良くも悪くも出会いがあるんですよね。人に会って、人を見て、人と関わる。営業という仕事では、人を知ること自体に価値があるんです。よく「人を知れ」と言いますけど、そうした経験って時短できないんですよね。
――実際の体験は、AIにはできない「人間ならでは」のことですよね。酒場でも、ビジネスにつながる学びがあるのでしょうか。
ゆっくり飲んで、店にいる人と仲良くなる。その中で、人との話し方やコミュニケーションの取り方を学ぶ。飲み屋には調和を乱す人もいれば、格好いい飲み方をする人もいる。いい人はいいし、悪い人は悪いというのを見極められるようになる。そうしたことが分かるだけでも、飲み屋に行く価値はあると思います。
――飲み屋は、社会におけるコミュニケーションを学ぶ場でもあるんですね。BaRプードルの経営も、おくりバントなどの他の仕事につながっているのでしょうか。
BaRプードルは高くも安くもない店なので、その時間に広告の仕事をしていた方が売り上げは大きい。数字だけ見れば、そっちの方がタイパもコスパもいいけど、楽しいかどうかで言えばバーの方が楽しいんですよ。
それに、バーのお客さんが広告の仕事を発注してくれることもあるし、「マスターもどうぞ」とお酒をごちそうしてくれることもある。“神客”ですよ。
顧客と会議室で会うのと、酒場で会うのでは、全く違うんですよね。お客さんと話していると、どんなことが好きなのか、どんなことがやりたいのか、人となりが分かる。趣味嗜好を知れるので、そう考えると、実はすごくタイパが良いのかもと思っています。
――酒場での出会いがたまたま仕事につながることもある。そして会議室では見えない相手の一面を知れるからこそ、結果的に仕事もしやすくなるんですね。
タイパ・コスパでは測れない世界です。というか、タイパやコスパが良かったかどうかを決めるのは自分なんですよ。答え合わせはできないから。いいと思った方がいいんです。間違っていなかったと思う方が得です。
真面目にちゃんと飲んでると、たまたま仕事につながることもある。でも、そこで焦らない。人生は長いからね。
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