「昔ながらの氷のう」が100万本ヒット 魔法瓶技術が生んだ新市場(1/3 ページ)
水筒メーカーが開発した携帯氷のうが累計100万本を突破した。背景にあるのは、40度時代を見据えた熱中症対策の変化だ。昭和の道具を令和のヒット商品へ変えた発想に迫る。
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魔法瓶メーカーのピーコック魔法瓶工業(大阪市)が展開する携帯氷のう「アイスパック」シリーズ(自社サイト:3058円〜)の累計販売数が100万本を突破した。猛暑対策グッズ市場が拡大する中、昔ながらの氷のうに魔法瓶技術を組み合わせた商品として支持を集めている。
アイスパックは、氷や水を入れた氷のうと真空断熱構造の専用ホルダーを組み合わせた商品だ。コンパクトな携帯向けモデルから保冷時間を重視した大型モデルまで展開しており、必要なときだけ取り出して首筋や手のひらなどを冷やすことができる。
従来の氷のうは、スポーツ現場などでクーラーボックスに入れて持ち運ぶことが一般的だった。一方、アイスパックは魔法瓶の真空断熱技術を応用することで、冷たさを長時間維持しながら携帯できるようにした。
ここ数年、ネッククーラーや携帯扇風機などさまざまな暑さ対策グッズが登場しているが、同社は「風を送る」のではなく、「体を直接冷やす」という点に着目した。
背景には、夏の暑さの変化がある。
気象庁は、2026年から最高気温40度以上の日を「酷暑日」と定義した。環境省の暑さ指数(WBGT)でも危険レベルに達する日が増えており、熱中症対策では水分補給に加え、体温そのものを下げる「外部冷却」の重要性が指摘されている。
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