ワークマン「着る冷凍庫」、なぜ売れる? “災害級酷暑”を想定した冷却機能を体験してみた(2/4 ページ)
ワークマンの冷房服が人気だ。45度の災害級の酷暑も想定しているが、どのように開発され、誰からの支持を得ているのか。
機能性はアップ、価格は据え置き
近年、建設現場などでは、ファン付きウエアを着用して働く人が増えている。ただ、こうしたウエアは気温35度程度までであれば、汗の気化冷却によって涼しさを感じやすい一方、体温を超えるような気温になると、かえって体温を上げてしまう恐れがあるという。ワークマンはこうした課題を踏まえ、ペルチェ半導体を利用して体に直接触れる部分を冷やす方式を採用した。
ワークマンの冷房服シリーズは、商品開発のプロセスにも特徴がある。通常、ワークマンの商品は商品開発部門が担当するが、冷房服は「快適ワーク研究所」が主管となって開発している。2023年2月に設立された同研究所は、企業や大学、専門機関などと連携し、労働寿命を延ばすための商品開発に取り組む組織だ。
冷房服については、体温調節の仕組みに詳しい早稲田大学の永島計名誉教授と連携。暑熱環境下における快適性向上を科学的に実証した上で、冷却・温熱効果を商品に反映している。
現行モデルは2種類ある。表面温度を約5度下げる冷却プレートを5カ所に配置した「ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストプロ3」(1万9800円)と、首元にも冷却プレートを2個追加した上位モデル「ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベスト7個式スペシャルエディション」(2万9800円)だ。サイズはSS〜5Lで、身長140センチほどの小学生高学年から着用できるという。
今回発表された最新モデルは7代目にあたる。内蔵バッテリーの稼働時間は3〜4時間で、アジャスター機能を強化し、体への密着感を高めた。
一方で、価格は冷却プレートが1カ所だけだった初代モデルから据え置いている。物価上昇が続く中で価格を維持できる理由について、ワークマン広報部チーフの松重尚志氏は「当社が長年培ってきた独自の生産体制などがあるからこそ可能」と述べた。
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