新卒一括採用はもう限界か AI時代に“内定が出ない”人材とは:「キレイごとナシ」のマネジメント論(1/4 ページ)
日本の労働市場で長年当たり前とされてきた「新卒一括採用」。そのスタイルが、いま大きな岐路に立たされている。生成AIの普及によって採用のあり方がどう変わっていくのか。
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「キレイごとナシ」のマネジメント論
常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。
著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)
企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。
「来年も例年通り、若手を30人採用していいんでしょうか」
ある製造業の人事部長が社長にそう尋ねた。社長の答えは、これまでとは違っていた。
「本当にそれだけ必要なのか、もう一度考えてくれ」
これまで当たり前に続けてきた新卒一括採用に、疑問が突きつけられた瞬間だった。なぜ今、こうした問いが生まれているのか。背景にあるのは、生成AIの急速な普及だ。
今回は、生成AIの普及によって採用のあり方がどう変わっていくのかを解説する。新卒採用を担当する人事部門はもちろん、若手の育成に悩む管理職も、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
新卒一括採用という仕組みが揺らいでいる
日本の労働市場で長年当たり前とされてきた「新卒一括採用」。そのスタイルが、いま大きな岐路に立たされている。
これまで新入社員に任せていたデータ入力、リサーチ、議事録作成、基礎的なコーディング――こういった定型業務を、AIが瞬時に、しかも高い精度でこなすようになった。
「とりあえずポテンシャルを見込んで若手を大量に採用し、簡単な業務からゆっくり育てる」
そんな従来の採用手法は、見直しを迫られている。実際、組織的にAIを活用する企業の約9割が、新卒採用の戦略を見直しているという。しかも約6割が、採用人数を削減したという調査結果もある。
冒頭の人事部長のような問いは、今、多くの企業で生まれているのだ。
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