インタビュー
イオンの新業態「フードスタイル」は何を変えたのか 客数・売上が1.5倍に伸びた理由(5/6 ページ)
イオン系スーパーの新業態「FoodStyle(フードスタイル)」が好調だ。2026年3月7日に開業した1号店の「フードスタイル三田店」では、業態転換により客数・売り上げともに約1.5倍に伸長した。同社が狙ったのは、商品・売場・環境の「若返り」。共働き世帯や子育て層を呼び込むために、何を変えたのか。
調理を省ける「即食」を強化
売り場全体で、調理せずに食べられる「即食」の割合を増やしたのも、フードスタイルの特徴だ。「即食」を充実させている背景には、タイパ志向の消費者による即食需要の増加があるという。
カットフルーツは人気の即食で豊富に扱っている。また、「フルーツタルト」は、部門をまたいで一つの商品を手作りする同社初の取り組みを採用。ベーカリー部門が焼いた生地を農産部門へ引き継ぎ、果物をのせて完成させている。
畜肉部門では、種類豊富な「カップおつまみ」が人気だ。その横で販売する「ワイン」も好調で、業態転換後に売り上げが約170%に伸びている。高価格帯の商品を減らし、1000円以下を増やしたのだという。「高所得者層でも、いいものを安く買いたいというニーズは共通のようです」。
開業から約3カ月で、ヒット商品も出ている。1本105円の焼き鳥だ。やや大きめの1本40グラムで、焼いた状態で仕入れたものを店内でもう一度焼いて提供する。多いときで1日約1000本、平均で約600本売れているそうだ。
こうした取り組みによって、フードスタイルでは客数や購入点数の増加につながっている。とはいえ、商圏が狭いスーパーでは、近隣住民に通い続けてもらう必要がある。そのためには、何が求められるのか。
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