「アルファードバブル」は終わるのか 残クレ時代の“新たな主役”を探る:高根英幸 「クルマのミライ」(5/5 ページ)
トヨタのアルファードの中古車価格が下落傾向にある。残価設定クレジットによる購入者が増え、市場に在庫が増えたからだ。現在、高級SUVの人気再燃の兆しもあり、残価設定クレジットを利用する層の需要も移り変わるかもしれない。
ランクル、パジェロ、サファリ……高級SUV人気が再燃か
日産は、ジャパンモビリティショー2025でエルグランドなどの新型車を披露しただけでなく、海外で販売している高級SUVのパトロールを、サファリの名とともに日本市場に復活させる計画を明らかにした(すでに生産しているモデルを2027年に投入、というスピード感のなさにはがっかりしたが……)。
三菱もパジェロを復活させることを明言し、オーナーズイベントで一部のオーナーに試作車を見せて感想を募った。
セダンは空間効率の低さによって淘汰(とうた)され、SUVがそのポジションに収まったことは明らかだ。そして最近、高級SUVの需要が高まっている。
ということは、ランクルの上位モデル、もしくはランクル300シリーズの後継モデルが登場すれば、それに飛び付く人が増えそうだ。レクサスLXではなく、ランクルで高級感と野性味を併せ持つモデルが導入されれば、爆発的な人気になるのではないだろうか。
パジェロやサファリも一定の人気を得るだろうが、ランクル人気を押し上げる材料となってしまう可能性もある。
以前のオフローダーブームは、ディーゼル人気やアウトドアブームの影響も大きかった。SUVが幅広い年齢層に浸透した今では、SUVよりも本格的な4WD(クロスカントリー車とも呼ばれる)が、憧れの存在として君臨している。
気候変動の影響もあり、自然災害が増えている今、災害時にも頼れるイメージのオフローダーが再び注目されれば、その影響も大きくなりそうだ。
筆者プロフィール:高根英幸
芝浦工業大学機械工学部卒。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。これまで自動車雑誌数誌でメインライターを務め、テスターとして公道やサーキットでの試乗、レース参戦を経験。現在は自動車情報サイトEFFECT(https://effectcars.com)、クラシックミニ専門サイト(https://classicmini.jp)を主宰するほか、ベストカーWeb、Yahoo!ニュース、ITmedia ビジネスオンラインなどに寄稿中。著書に「エコカー技術の最前線」(SBクリエイティブ社刊)、「メカニズム基礎講座パワートレーン編」(日経BP社刊)などがある。近著は「きちんと知りたい! 電気自動車用パワーユニットの必須知識」(日刊工業新聞社刊)、「ロードバイクの素材と構造の進化」(グランプリ出版刊)。
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