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「寝ホン」はなぜ人気? Ankerとfinalが睡眠用イヤフォンに注力するワケ(2/5 ページ)

「寝ホン」と呼ばれる「睡眠用イヤフォン」の人気が拡大している。Ankerは、ノイズキャンセリングやいびきマスキング機能を搭載して人気を集める。一方、50年以上の歴史を持つオーディオブランドfinalは、入眠に特化した滑らかな音質が支持されている。なぜ、同市場が盛り上がっているのか。

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成熟するワイヤレスイヤフォン市場の「次の一手」

 アンカーはモバイルバッテリーで知られるが、近年はオーディオ製品でも存在感を高めている。2016年に初のワイヤレスイヤフォンを発売、2018年にはオーディオ製品の自社ブランド「Soundcore(サウンドコア)」を発足させ、製品群を増やしてきた(現在は、同ブランドを「アンカー」ブランドへ統合済み)。

 2025年には、初めてアップルを抜き、完全ワイヤレスイヤフォンの国内数量シェア1位(※)を獲得。フラッグシップモデルの「Liberty(リバティ)」シリーズは、2万円以下でノイズキャンセリングや高いバッテリー性能など「消費者がイヤフォンに求める機能」を広く備え、支持されているという。

(※)2025年1〜12月における外部調査会社のデータを基にした全国有力家電量販店の販売実績集計/大手ECプラットフォームのランキングをもとにしたアンカー調べ。直営店などでの販売を除く。

 そんな同社が、次の一手として着目したのが「睡眠用イヤフォン」だ。


特定シーンに最適なイヤフォンを開発することで、売上増を狙った(アンカー・ジャパン提供、以下同)

 「ワイヤレスイヤフォン市場が成熟する中、利用シーンを細分化することで、2台目、3台目として手に取っていただけると考えました。仕事やスポーツ用途は、すでに多く存在するため、世界的な課題となっている『睡眠』に特化して開発しました」(アンカー・ジャパン 執行役員 事業戦略本部長 芝原航氏)

 従来のワイヤレスイヤフォンは、横たわっての使用を想定していないため、睡眠時に外れやすく、耳に痛みが生じやすい。この課題を解決するため、アンカーではイヤフォンの構造を一から見直した。


横になっても痛くなりにくく、外れにくい工夫を施したという

 そうして完成したのが、片耳約2.9グラムで指先に乗るほど小型のA10だ(現在は終売)。独自の2層構造イヤーチップで、装着時の圧迫感も減らした。専用アプリでは睡眠状態を記録・確認できる「睡眠モニタリング」に対応。イヤフォンを使ってアラームを設定でき、周囲を起こさずに起床できる。

 未成熟市場ながら反応に手応えを得られたため、A20(現在は終売)、A30と発売し、機能やデザインを進化させていった。

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