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なぜ「6万円の置き時計」が売れる? バルミューダが「時刻」ではなく「時間」を売る理由累計5000台を突破(2/6 ページ)

スマホが時計にも目覚ましにもなる時代に、5万9400円の置き時計を発売したバルミューダ。国内外の累計出荷台数は発売から半年以内で5000台を突破した。なぜ、この時計が選ばれているのか。

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「時計」をつくろうとしたのではない

 The Clockの開発の出発点は、意外にも「時計をつくりたい」という発想ではなかった。きっかけは、バルミューダの寺尾玄社長が「ぐっすり眠りたい」と感じたことだったという。

 当時、寺尾氏は寝る前にタブレットで雨の音を流し、枕元には目覚まし代わりのスマホを置いていた。しかし、そこには「違和感」があった。

 タブレットやスマホは便利な一方、通知などによって、完全にオフになった気分にはなりにくい。寝室という本来リラックスする場所に、仕事やSNSなど「社会とつながるためのデバイス」が2台もある。

 そこで考えたのが、スマホを寝室から遠ざけ、より良い睡眠環境をつくるための道具だった。


懐中時計から着想を得てデザインされた

 「睡眠が良くなれば、人のパフォーマンスも良くなる。そこからスタートしました」と原口氏は話す。つまり、The Clockの目的は「正確な時刻を伝えること」だけではない。

 バルミューダは、トースターや扇風機などでも、単なる機能ではなく、その道具を使うことで生活そのものがどう変わるかを商品にしてきた。The Clockもその延長線上にある。

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