2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

スーパーから「値引きシール」が消える? 「2割引」「半額」の舞台裏で起きていること値引きをAIに任せる(5/6 ページ)

スーパーの「2割引」「半額」といった値引きは、これまで店長や従業員の経験や勘に頼る部分が大きかった。AIを導入したスーパーでは、値引き率の判断や作業がどう変わったのか。さらに「値引きシール」をなくす取り組みも始まっている。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

スーパーから「値引きシール」がなくなる未来も

 ただ、現時点ではAI値引きの活用に制約もある。シノプスのAI値引きシステムが活用できるのは、基本的に賞味期限が当日の商品だ。藤三でも、弁当やすし、揚げ物など、当日売り切りの総菜に限り活用している。ポテトサラダや煮物といった冷蔵総菜は、AI値引きの対象外だ。

 例えば、同じポテトサラダが50個あっても、今日が期限の商品が20個、明日が期限の商品が30個なら、それぞれ別の値引き率を設定する必要があり、複雑化する。こうした商品にも対応する取り組みとして、シノプスは熊本県内で展開するスーパー「ロッキー」とともに、値引きシールを貼らない仕組みづくりに取り組んでいる。

 商品ラベルのバーコードに製造日や期限の情報を持たせ、期限ごとの在庫数を把握。売り場では紙の掲示で「○月○日が期限の商品は○%引き」と案内し、レジで値引きを反映する。商品そのものには、従来の値引きシールを貼らない。


スーパー「ロッキー」で実施した、精肉の原材料発注・製造計画の効率化と、消費期限に応じて価格を自動で設定する「ダイナミックプライシング」(画像提供:シノプス)

 シールがないことへの戸惑いもあり、「これで本当に値引きされるのか」と不安に感じる客も多かった。そのため、売り場には値引き率を記した掲示を設置し、客自身が買いたい商品を読み取って価格を確認できる端末も用意した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る