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半導体の技術から「おしぼり」? 2200円でも売れる“顔サウナ”の意外な発想(3/6 ページ)

半導体向け吸水・洗浄事業を手がける大阪の中小企業が開発したのは、なんと「おしぼり」。持ち運び型で繰り返し使え、“顔サウナ”として訴求すると「想定の倍の売れ行き」を見せているという。どんな経緯から生まれたのか?

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ドライタオルでは面白くない 強みはウェットにこそ

 「(アイオンは)初めはバスタオルのような商品をイメージされていました」

 相談を受けた今井氏は、その後検討を進めたものの、なぜかしっくりとこなかったと振り返る。

 「その理由を考えていたところ、『バスタオルとの質感の違い』に気付きました」

 アイオンが人肌のために開発した新素材クレマタッチは、綿でできた一般的なタオルと比べると、約2.7倍の含水量を持つ一方、手で絞った後の残水量はおよそ半分。しっとりさを保ちながらも絞りやすく、乾きやすいといった特徴があった。

 こうしたメリットを最大化できるアイテムとして今井氏が提案したのが、ウェットタオル、つまり「おしぼり」だった。

 「おしぼりを出されると嬉しいですよね。海外からの観光客にも驚かれるような、歓迎を込めて出す日本の文化。みんな好きなアイテムなのに、日常では飲食店や美容室ぐらいでしか使われない。おしぼりにはポテンシャルがあるのではないかと思いました」


飲食店でおしぼりを出されるとつい顔を拭いてしまう

 メインターゲットとして一番に浮かんだのは、ビジネスパーソンだった。

 「顔を拭くのは、短時間でリフレッシュできる行為の一つ」。飲食店で出されたらつい顔を拭いてしまう。「思わずやってしまうという行為こそ、ニーズとしての強さがある」。そこで、おしぼりをリフレッシュアイテムとして打ち出そうと考えたという。

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