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半導体の技術から「おしぼり」? 2200円でも売れる“顔サウナ”の意外な発想(2/6 ページ)

半導体向け吸水・洗浄事業を手がける大阪の中小企業が開発したのは、なんと「おしぼり」。持ち運び型で繰り返し使え、“顔サウナ”として訴求すると「想定の倍の売れ行き」を見せているという。どんな経緯から生まれたのか?

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半導体用スポンジ 「人の肌」にも使えないか

 「こんな素材があるのですが」

 デザイン会社kenma(東京都新宿区)代表の今井裕平氏のもとに、アイオンから相談が寄せられたのは2024年11月のこと。

 半導体をはじめとする精密機器の製造過程で用いられる吸水・洗浄スポンジを手がけるアイオンが、肌触りの良さにフォーカスした新素材「クレマタッチ」を開発。これを使って、従来の産業用途とは異なる、人の肌にも使える新商品を生み出せないかという依頼だった。 

 実は今井氏とアイオンの協業は、今回が初めてではなかった。

 2022年、アイオンは産業用の素材からBtoC商品の開発にチャレンジするため、今井氏の支援のもと吸水ツールブランド「STTA」(スッタ)を展開。独自素材「ソフラス」を生かして、日常の“水滴ストレス”を解消するためのアイテムを販売してきた。

 ブランドの第1弾として、2022年2月末から先行発売したスティック型のスポンジタオル「STTAスティックタイプ」は、わずか1週間で完売。一般的な珪藻土素材と比べて、吸水量は3倍、吸水速度は6倍という強みに加え、持ち運びしやすいデザイン性が受け入れられた。


ブランド第1弾のスティック型スポンジタオル「STTAスティックタイプ」

 スティックタイプをはじめ、これまで展開してきた商品は、洗った後の食器や、雨に濡れた傘や自転車のサドルなど、いずれも物理的なものを拭くためのアイテム。人の肌にフォーカスしたものは、今回の「テックオシボリ」が初めてだった。

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