インタビュー
エレコムがトラックボールに仕込んだ工夫 売上1.5倍、「もっと滑ってほしい」にどう応えた?:開発に2年(3/4 ページ)
エレコムのトラックボール「IST PLUS」が好調だ。売り上げは従来モデルの1.5倍。ボールを支える部品を交換できる仕組みを採用し、「もっと滑ってほしい」という声にどう応えたのか。開発に2年を費やした工夫を聞いた。
売れているのは「ボールローラー」
売り上げは6月の発売以降、7月、8月と伸び続けている。2モデルの内訳では、ボールローラーモデルがベアリングモデルより約40%多く売れており、別売の交換用ユニットも単体で1000個以上を販売している。
発売初期の購入者は、トラックボールをすでに使っている層や、ガジェットへの関心が強い層が多く、古畑氏は「新規ユーザーと既存のISTユーザーの比率は、半々という印象だ」と説明する。
好調の理由については、利用者の裾野の広がりもあると指摘する。「トラックボールは最初、ハードルを感じてしまうが、一度使うと離れられなくなるデバイスだ」(古畑氏)
近年はトラックボールを紹介するインフルエンサーが目立つほか、手首への負担軽減や生産性の向上を目的に、関心を寄せる層も広がっている。自作キーボードの盛り上がりもあり、ボールローラーのような細かな仕組みにも目が向くようになったという。
トラックボールは、エレコムの事業の中でも比重を増している。マウス事業全体に占める割合(金額ベース)は、2023年の約15%から直近は約20%に高まった。
マウス市場全体ではWindows 11への切り替えが一巡し、販売数量が減少傾向にあるものの、高単価な製品が選ばれるようになったことで平均単価は上昇している。在宅勤務が定着し、道具にこだわる人が増えたためだと同社はみる。
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